■■ エルフの焼菓子 ■■
皆様は
てびねりクッキー「エルフの焼菓子」(木のひげ 製)
というお菓子をご存知でしょうか。
私はその存在も知らなかったのですが、2月の指輪イベントの時初めて忍猫さんに頂きました。このお菓子が何かと筆舌に値するのでちょっと語ってみたいと思います。
「エルフの焼菓子」なんて、レゴ者にとってなんて魅惑的な響き。レンバスを彷彿とさせるネーミングに、いかにも「手作り!」といった感じのラベルの貼られた透明な袋に、直径4cm位のドーム型のクッキーが詰められています。
ラベル下部には「自家製酵母パン・クッキー 木のひげ 東京都八王子市〜・・・ (有)指輪クラブ」と書かれています。社名にもある通り、きっと指輪ファンが開店した、「木のひげ」という名前のお店なんだと思います。
しかし頂いてウキウキとしていると、下さった忍猫さんや既にこれを知っていた方から「それまずいよ!」と言われました。でも人によって好き嫌いは違うもの。元々食の許容範囲が異様に広く何でも美味しいと感じてしまう私は、人生で本当に不味いと感じたものには数回しか出会った事がありません。日本で売られているものだし、元々クッキー大好きなこの自分が不味いと感じるわけがないと何の心配もしませんでした。
さて家に帰り、夜になり、明け方の空腹タイムがやってきました。
何か食糧は無いかとゴソゴソPC前から這い出します。・・・そうだ、「エルフの焼菓子」があった!
開封すると穀物の匂いがしてとてもいい感じです。またまた忍猫さんてば「つまらないものですが」心理で謙遜しちゃって!
さっそく口に運ぶと・・・
ガツッ!!!
・・・え!?
歯が立たない・・・!! サクっと割れる事を予期して「エルフの焼菓子」に挑んだ前歯は、ものの見事にはじき返されました。
この美味しそうなクッキーの外見と、予期されるクッキーの硬度を考えて歯を立てると、まず殆どの方が1回目は噛み割れないと思います。
今度こそは、と前歯を諦め犬歯を立てると、ようやくゴリッと割れて口に収まりました。
この硬さ、木のひげ製ではなくむしろ木のひげ自体の樹皮かなにかではないかと疑わずにはいられません。
口に入った後も硬さは衰えず、今度は力ある奥歯でゴリゴリと噛み潰します。
元々噛みごたえのある食べ物は好きなので、はじめはショックでもこの硬さに慣れると歯応えが気持ちよく感じられてきます。
そして口の中に広がる穀物の香りとクッキーの甘み・・・
・・・・・甘み!?
おかしい。いくら噛んでも次に来るであろう甘みが、・・・・来ない。
サブタイトルに「全粒粉・玄もち米・なたね油」とある通り、穀物の素材の味はするが、本当に穀物の味しかしない!!
おそるおそるもう一度ラベルを見ると、まんなかに「No Sugar」の文字が。・・・やられた。
「自然派・健康」を考えたら砂糖は真っ先に省かれる対象だ。
・・・・だから・・・まあ、ノンシュガーはいい。世の中にノンシュガーのお菓子や飲料は沢山ある。
しかし!!
せめて砂糖以外の甘味料を入れる気にはなれなかったのだろうか!
この際合成甘味料だろうが何でもいい!
調味料を!
結局、常食のヨーグルトに入れているジャムをたっぷり塗って食べる事にしました。これじゃ健康なんだか不健康なんだかわかりません。ノンシュガーもかたなしです。
ジャムをつけて食べる「エルフの焼菓子」は、この強い歯応えで飽きさせず、遊びに来た友人もはじめはショックを受けていましたが、2個目からは
「なんかクセになる味だね・・・ゴリゴリ」
「そうだね・・・ボリボリ」
という感じになりました。
ジャムが無くても澱粉をアミラーゼが分解するまで噛めば多少甘みも出てこない事もないし、噛めば噛むだけ素材の味がして、それはそれで味わい深いお菓子です。